【コラム】浪費と財産分与

妻が離婚で財産分与を求めると、夫の側から、「妻が洋服やブランドバックを買って浪費をしていたのでその分を財産分与から減らしてほしい」という主張がなされることが、しばしばあります。財産分与は、原則としては、別居時点にある財産を分けるものなのですが、場合によっては、浪費した分は持ち戻して(残っているものとして)計算し、浪費した側は浪費分はすでに使ったとしてその分受け取れる額から差し引くという扱いがされることがあります。

この場合に問題になるのは2点あります。

1 そもそも浪費といえるのか

 「何にいくら使ったら浪費」といえるのか、はっきりとした基準があるわけではないので、そもそも浪費があったといえるのかどうか、争いになることが多いです。

数年間に渡って浪費が行われていたような場合には、その金額をいくらと考えるのか、資料が残っていない場合も多く、金額が争いになることもあります。

また、世帯年収次第では、同じ使途金額であっても、浪費にあたるかどうか、異なる可能性があることにも注意が必要です。例えば、年間に数十万円を洋服やバックに使ったというケースを考えると、世帯年収が少ない世帯では浪費にあたる可能性が高まりますが、世帯年収が多い世帯では浪費にはあたらないとされる可能性もあるでしょう。

 

2 浪費があった場合の財産分与の計算方法

 浪費があった場合の財産分与の計算方法にもいくつかの計算方法がありますが、その1つが、浪費された財産を、実際に別居時にはなくても、あるものとして計算する方法です。

例えば、ある時点では預金が300万円あったものの、浪費により、別居時には預金が0円になっていたとします。この場合、もし浪費がなければ、別居時にも300万円が残っていたはずであると考えて、その2分の1の150万円を分与額と計算する方法です。(ただし財産分与では、その他一切の事情が考慮されるので、単純にこのような計算にならないこともあります。)

 その他、残っていた財産について、財産形成への寄与が異なると考えて、通常は2分の1ずつである比率を変更するという方法もあり得ます。

以上、このコラムでは、財産分与で浪費が問題となった場合の2つのポイントについて、説明させていただきました。離婚の場面で、浪費はよく問題となるのですが、具体的に主張しようとすると、浪費額を具体的にいくらと考えるのか、難しいことが多くあります。また、それをどのように計算して、最終的な財産分与額を決めるのかも、争いになりやすいです。もしお困りの方は、一度当事務所にご相談下さい。

 

 

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