【コラム】離婚時における学資保険の扱い

お子さんがいる夫婦が離婚する場合、学資保険に入っていた場合には、学資保険を離婚後も継続するのか、あるいは解約するのか、悩む方も多いと思います。学資保険については、離婚では財産分与の場面で問題となることが多いです。そこで、このコラムでは、学資保険が財産分与の対象となるかどうかと、主な3つの分け方を説明していきたいと思います。

 

1 そもそも財産分与の対象財産か

学資保険は子どもの教育資金のための保険なので、夫婦間の財産分与の話になると聞いても、ピンとこない方もいらっしゃるかもしれません。しかし、学資保険の保険料が、結婚している間に夫婦のどちらかが稼いだお金(夫婦が協力して築いた財産)から支払われた場合には、学資保険も夫婦の財産の1つとして、財産分与の対象になります。逆に、学資保険の保険料が、例えば結婚前の預金のような、夫婦各自の固有財産から支払われている場合には、財産分与の対象にはなりません。

 

2 主な3つの分け方

ここでは、契約名義は夫、妻が親権者、保険の解約返戻金が200万円、保険は満期前、というケースで考えてみましょう。(学資保険が財産分与の対象となること、財産分与の割合が2分の1で争いがないことを前提とします)

  • 解約して戻ってきたお金を分ける

まず、保険を解約して戻ってきたお金を分ける方法があります。上記の例でいうと、200万円の解約返戻金を、夫婦で100万円ずつ分けることになります。

ただし、学資保険を満期前に解約すると、元本割れすることが多いことに注意が必要です。解約する場合には、これまで払い込んだ金額と、解約して戻ってくる金額をよく確認して決めましょう。

(2)保険を継続した上で、名義人から解約返戻金の半額相当額を支払う

 保険を継続した上で、保険の名義人となる方から、そうではない方に、解約返戻金の半額相当額を支払う方法もあります。保険の名義人になるということは、保険の解約返戻金相当額の財産を手にする事と同じなので、その半額相当を相手に支払います。

上記の例でいうと、夫が契約名義人を続ける場合には、夫から妻へ100万円を支払います。妻が契約名義人になる場合には、夫から妻への名義変更を行った上で、妻から夫へ100万円を支払います。(なお、学資保険以外に、預金や不動産等の他の財産がある場合には、それらの財産分与額を決める中で、100万円分の支払い分を考慮して、最終的な分与額を決めることになるでしょう)

  • 財産分与の対象から外す

学資保険は子どもの教育資金のための保険なので、財産分与からは外し、学資保険をどうするかは財産分与とは別に考えるという方法もあります。

上記の例でいうと、夫から妻へ名義変更を行うが、妻からの100万円の支払いはしないということになります。あるいは、夫が名義人のままで、夫からの100万円の支払いはしないということになります。

夫婦間で合意ができれば、このように、財産分与からは外すという選択もできます。ただし、今後も保険料の支払いが必要な場合には、保険名義人となった方が途中で保険料を支払えなくなったり、満期前に解約してしまう等のリスクがあることは、よく頭に入れておきましょう。

 

 以上、このコラムでは、学資保険と財産分与について、説明させていただきました。離婚にあたり、お子さんの教育費をどうするかは、心配が尽きないと思います。学資保険に入っている場合には、月々の養育費に加えて、学資保険の財産分与についても、よく検討して決めていただきたいと思います。

無料相談ご予約・お問い合わせ

 

ページの上部へ戻る

トップへ戻る

本店電話番号リンク 所沢支店電話番号リンク 問い合わせバナー