【コラム】離婚調停は相手と顔を合わさずにできるか?

離婚調停では、裁判所が指定した期日と時間に、夫妻双方が裁判所に出向く必要があるのが原則です。

*遠方の場合は片方の当事者については電話での出席が認められることも多いですが、ここでは実際に出席する場合を前提にお話しします。

まずは受付をして、夫婦それぞれ、別々の待合室で、調停室に呼ばれるのを待ちます。調停室には、夫婦が順番に別々に呼ばれて調停委員と話をし、その話がもう一方に伝えられます。これを繰り返して合意点を見出していきます。そして、合意ができた際には、調停委員に加えて裁判官も参加し、夫婦双方が調停室に同時に入り、最終的な合意内容(調停調書の内容)を確認して、終了となることが多いです。

しかし、離婚調停で、相手方と直接顔を合わせたくないという方が少なくありません。特に、相手方からDV(身体的なものだけでなく、精神的なものも含む)を受けていたような方は、相手方の顔が少し見えただけでも、体調が悪くなってしまう場合もあるので、切実な問題です。そのような場合、事前に裁判所に要望を出すことで、相手方とできる限り顔を合わせないように配慮してもらえる場合があります。離婚調停の申立時に、裁判所に提出が必要な書類の1つである「進行に関する照会回答書」に「裁判所に配慮を求めること」を記載する欄がありますので、そこに配慮を求める内容を記載し、また実際に調停が始まる前に、裁判所と電話でも打ち合わせをしておくと万全です。

 

具体的に相手方と直接顔を合わせないようにするための方法としては、以下のようなものがあり得ます。ただし、管轄の裁判所の広さや部屋の数によって、対応可能な内容は変わってきますので、全ての裁判所で以下のような方法がとれるわけではありません。

 

1 呼び出し時間や終了時間を変えてもらう

例えば調停の開始時間が午前10時であれば、夫婦双方がその時間に裁判所に到着していることが原則です。ただし、同じ時間に到着することになると、待合室までの道中で遭遇してしまう可能性があります。そこで、夫から先に話を聞く期日の日には、夫の呼び出し時間を午前10時、妻の呼び出し時間を午前10時半にする等して、呼び出し時間を変えてもらえる場合があります。

終了時間についても、例えば自分が調停室で話す番が午前11時半に終了し、その後相手方が午前11時半から12時まで話す番になるというときには、相手方が調停室で話をしている間に先に帰らせてもらう、等の配慮をしてもらえることがあります。

 

2 待合室の階を変えてもらう

妻と夫の待合室は別々であることが多いです。ただし、同じ階にあることが多いので、同じ階に相手がいることに不安を感じられる方もいます。その場合、裁判所の空き部屋に余裕があれば、待合室を別の階にしてもらえる場合もあります。

 

3 最終的な合意内容の確認を別々に行う

最終的な合意内容の確認は、間違いがないように、夫婦同席で行うことが多いですが、どうしても顔を合わせたくないという場合には、別々にしてもらえるでしょう。弁護士が代理人として付いている場合には、①夫本人・夫の弁護士・妻の弁護士②妻本人・妻の弁護士・夫の弁護士というように、代理人が本人の代わりにそれぞれ最終確認の場に参加することもあります。

 

4 まとめ

離婚調停では、相手方と顔を合わせず実施してほしいという要望も多いため、裁判所も可能な限りの配慮をしてくれると思います。相手方と顔を合わせることが心配で、離婚調停の申し立てをしようか迷っているという方には、このコラムが参考になれば幸いです。

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